2011年10月

SUN. MON. TUE. WED. THU. FRI. SAT.

 





1
2
3
 
4
5
 
6
7
8
9
10
 
11
12
13
 
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
/30

 
24
/31
 
25
26
27
28
29

03日
 
 彼岸は過ぎてしまったけれど、ようやく彼岸花が満開となった。
 10月になってしまったけれども、金木犀は、やっとその香りを町におろしてくれた。
 
 彼岸花と金木犀は私にとっての秋の信号。
 その花とその香りを受けて、そうか、秋が来たんだなと思う。
 
 彼岸花。
 でも彼岸花には、やはり曼珠沙華の言葉が似合う。
 彼岸に咲くその妖艶な姿には、だれが付けたか曼珠沙華がぴったり。
 仏の国の霊達が運んできたような、そんな感じのする花だからだ。
 それにしても、幾ら眺めても不思議な咲き方をする花。
 そして、それらが群生する場所に立った時の非日常感。
 その花びらの赤光の妙。
 私には、好きな花と言うよりも、花には見えない花。別格の花。
 いや。草が化けると書いて「花」と読むならば、まさに花の中の「花」と言えるかもしれない。
 きっと霊達が化けて花となったに違いないと感じるから。
 でも、決して怖くはない。むしろ嬉しい。
 だって、その霊達は、私達のご先祖様だから。
 だから、同じ仏語ではあるが、彼岸よりも、より霊的な響きを感じる曼珠沙華の方が私は好き。

 金木犀。
 子供の時は、その香りに何も感じなかった。
 でも、歳を取るごとにその香りが待ち遠しくなる、これも不思議な木。
 きっと厳しかった夏を忘れさせてくれる香りだからか。
 それとも、爽やかな秋を知らせてくれる香りだからか。
 町の全てを、その香りでゆっくりと包む、たぶん唯一の木。
 でも、それは全て人が植えてきたおかげ。
 しかし、誰も金木犀を植えろと強制されたわけではないのに、そうなった。
 おそらく、人に必要な香りだからか。
 味気ないけど、DNAがそれをさせるからか。
 いや。ひょっとしてこれもご先祖様たちからのプレゼントなのかもしれない。
 彼等が子孫を無意識に誘導して植えさせたのかもしれない。
 だとしたら、歳を取るごとに待ち遠しくなる理由がわかる。
 なぜなら、ご先祖様たちの仲間入りが近くなるからだ。
 
 なんてことを想像させてくれる曼珠沙華と金木犀。
 今週一杯は楽しめそうだ。
 

inserted by FC2 system