2012年10月

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18日
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 町がアロマで覆われた。
 そう。キンモクセイ。

 私の町ではキンモクセイを垣根にしているところもあり、それはそれは香りを振りまいてくれている。
 キンモクセイは、私の一番のアロマセラピー。
 夏に疲れた体を癒し、秋の喜びを告げさせてくれる、心身の治療薬。
 私はキンモクセイの芳香にであうと、その夜は深い眠りに入れる。
 そして癒された朝をむかえることができるのだ。
 ありがとうキンモクセイ。
 いや。ありがとうキンモクセイを活けてくれた町の人々よ。

 さて。それより少し前の話を一つ。

 10日前。
 ちょっと躊躇したのですが、どうしても欲しくなり、アパート近くの土手に咲く曼珠沙華(マンジュシャゲ・彼岸花)を一輪、拝借させていただいた。
 今年の曼珠沙華は、お彼岸中に咲けずに一週間も遅刻してしまったお寝坊さん(笑)。
 その花を土手から拝借…つまり野草のごとく勝手に引っこ抜いて、パソコンの横の水差しに刺させていただいた。
 
 この花。
 花とは思えない、いや括れない妖艶な姿をみせてくれる不思議な「花」だ。
 少し怖いくらいな。ちょっとエッチな感じな。そして音が聞こえるような…。
 いや。ひょっとしたら宇宙から来たんじゃないかと思えてしまう花。
 絵画のような。人工物のような。花では無い「花」。
 つまり一言では言い表せない花なのだ。
 
 私は、この花にであうたび、曼珠沙華や彼岸花と名づけざるを得ない彼岸の季節に咲いてしまう偶然は、いったい何故なのだろうと思ってしまう。
 ひょっとしたら、人間の無意識と植物の意識がシンクロして出来たのでは、と妄想してしまうほどだ。
 それほどに彼岸にピッタリと合わせて生まれたのには、意味があるのではと思ってしまうのだ。

 私がSF小説を書けたのなら、曼珠沙華との物語を書いてしまうかもしれない。
 曼珠沙華は黄泉の国から彼岸の日に現れた、女の妖精の名。
 先祖に出会いたい私は、彼女に連れられ先祖に会い、彼岸の日の終わりに先祖と別れ、此の世に帰る前に彼女とデートをし、禁断のセックスをしてしまい、その罰として記憶を消され、此の世に帰される。
 そして目覚めて横に花一輪…と言う「夢落ち」の駄作。
 いや夢精して目覚めてしまうエロ小説を書くかもしれない(笑)。
 
 でも、その妖精とのセックスって気持ちよさそう♪
 ああ。妄想がとまらない。

 いや。これも曼珠沙華の霊力のせいなのかもしれない。

 
 
 
 06日
 (
 
 私はヒヨドリが嫌いだ。
 梅の季節、メジロがせっかく梅の蜜を啄ばみに来てくれたのに、そこを待ち伏せたかのようにヒヨドリが割り込んで来るからだ。
 可愛いメジロ達を、「えぇ〜い小ざかしいチビどもが!どけぇ!」と我が物顔に追い払うヒヨドリ達の姿は、まるでヤクザ。
 私は、そのたびヒヨドリを憎んでいた。
 
 しかし、皆さんは「イソヒヨドリ」をご存知か?
 私は今年の春、その姿を初めて家の近くで見た。
 そして、先日、久しぶりにその姿に出会えた。半年ぶりだろうか。
 「青い鳥!」
 そう。イソヒヨドリは、群青色よりも濃い青の羽と、熟れた柿色の腹を持つ美しい鳥。
 初めて見た時、私は何か幸せを運んでくれる魔法の鳥に出会えた。と、思ってしまった(笑)。
 それほどに青く美しい鳥。
 しかし、ヒヨドリと名が付くとおり、形はやや小型のヒヨドリ。
 私は初め、それはペットの鳥が逃げ出したものだと思っていた。
 しかし、図鑑で調べてみれば、初めて知るイソヒヨドリと言う野鳥。
 発見して以来、私は、同じ場所か、しばしば近所で彼を見かけることができた。
 たぶん、新しい餌場を見つけたのだろう。2ヶ月ほどは、彼に会えたのである。
 しかし、同じヒヨドリと名がつくのに、この思いの差はどうしたものだろう。
 なにか少し複雑な気分になってしまった。
 
 ヒヨドリとイソヒヨドリは、しかし種類が別とのこと。
 ヒヨドリはヒヨドリ類ヒヨドリ科。イソヒヨドリは、イソヒヨドリ類ヒタキ科ツグミ三亜種。
 つまり、別の鳥。

 でも、色を変えれば、ヒヨドリは美しいハマヒヨドリになれるし、ハマヒヨドリは憎っくきヒヨドリの姿になれる。
 しかし、私が憎いと思っていたヒヨドリが、美しいハマヒヨドリの姿をしていたとしても、私は、その綺麗なヒヨドリを憎むだろう。
 なぜなら、やはりメジロ達を追い払うヤクザに違いないからだ。
 いくら綺麗な鳥だとしても、弱いものいじめは許せない。

 とは言っても、全ては自然の定め。
 こんな事をいくら思っても、天にツバするに同じ。
 人間の勝手な思いに過ぎない馬鹿話であることは分かっている。
 分かってはいるけど。
 「分かっちゃいるけど、やめられねぇ♪それ!スゥイ スゥイ スダララッタァ スラスラスイスイスゥ〜イ」
 な気分(笑)。
 人は、人に想像力があるかぎり、常に勝手な思いをするものなのね。

 ケェ〜セラァ〜セラァ〜♪

 
 

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